いしかわ動物園ナイトズー×ウルトラアート『アニマルプール』
能美市にあるいしかわ動物園では毎年この時期に、夜の動物たちを観察できる『ナイトズー』を開催しています。
今年は9月13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)、10月11日(土)、12日(日)計6回、このナイトズーの中でウルトラアートとのコラボレーション、『アニマルプール』が行われました。
『アニマルプール』はたくさんの方に楽しんでいただき、大盛況で終わることができました。無事大盛況で終えることもできたのも、スタッフの皆様、『アニマルプール』を楽しんでいただいた皆様のおかげです。ありがとうございました。
ウルトラアート『アニマルプール』
これは、動物園内の大型休憩施設の床に、動物たちの写真や子どもたちが描いた絵を大画面で写し、その上を歩くと絵が変化、鳴き声などが流れるインタラクティブアートで、子どもたちはもちろん、大人でも童心に帰って楽しめる参加型のアート作品です。
縦約4メートル、横約2・5メー トルの範囲にレッサーパンダやユキヒョウなどの園内の動物の画像を映し出し、人が跳ねたり走ったりするとセンサーが反応 して、人の動きに合わせ水面のように 揺らめく幻想的な光のアートとなっています。
柵を超え一体となったアート
『アニマルプール』は常にたくさんの人で賑わい大盛況でしたが、時に団体の流れも行き、その時は小さな女の子とお母さんの二人がその場にいました。
女の子は床に投影されている動物が理解できず、近寄ることができませんでした。
するとスタッフの方が優しく、『動物の画(え)に近づいてみてください。動物が鳴きますよ』と声をかけていただきました。
女の子は恐る恐るその動物に近づいてみました。
何も起こりません…。
再度スタッフの方が、『動物の上でもっと動いてごらん。ジャンプしてもいいよ』と声をかけていただいて、再びその女の子は動物に近づいてみました。
すると今度は動物の鳴き声がして、女の子はびっくりしてその画から飛び出してしまいました。
女の子は興味を持ったらしく、次は挑むようにその画に近づいて、何度も何度も動物の上で跳ねて、鳴き声を楽しんでいました。
その時に一瞬ですが、動物と人との間の柵がなくなった錯覚を起こしました。
動物園の動物は危害のない動物以外、柵の中にいて触れあうことはできません。しかし、このアートを通じて、動物と人との一体感を感じることができました。
その後、その女の子の楽しんでいる姿を見てたくさんの人が再び集まり、『アニマルプール』は大賑わいでした。
『アニマルプール』の意義
ライオンに触りたい!キリンに近づきたい!
子供なら誰もが思う気持ちです。その願いを『アニマルプール』を通して、完全とは言いませんが、ほんの少しでも叶うことができたのではないでしょうか。(子供だけでなく、大人もライオンに触ってみたいと思うのですが…)
動物園の違った側面から、動物に触れあうことができたアートだったと思います。